職業訓練校でバイクの修理を勉強し、現在バイク修理店で現場研修中のヌン。2か月の現場研修も今週いっぱいで終了するそうです。ヌンは今回のバイク修理コースが終了したら、次は自動車修理コースをとりたいそうで、将来はバイクも車もなおせる修理工になりたいと言っています。

そんなヌンは今ではバイク修理はお手の物。部屋の前に自分のバイクを運んで、何やらバイクをいじっている姿をよく見かけます。自分のバイクに限らず、ホームのバイクやスタッフのバイクもお願いするとパンク修理に始まり、ブレーキの交換などほとんどのことは修理してくれます。

先日も部屋の前でバイクの修理をしていたヌン。後輪が外されていたバイクはベンさんのものです。パンクでもしたのかと聞いてみると、後輪がすり減ってきたのでベンさんにタイヤの交換を頼まれたのだそうです。手慣れた様子で作業するヌンの隣では、やはりバイクに興味があるのか他の男の子たちが簡単な作業を手伝っていることがよくあるのですが、その日は珍しい子がヌンの作業を手伝っていました。アーパイです。ただ手伝うと言っても新しいタイやのビニールをとっているだけで、少しビニールをはがしては、「これは何？」、「これは何に使うの？」とバイク修理に使う道具をヌンに尋ねるアーパイ。そんなアーパイの質問に、ヌンは作業の手を休めず「これはパンクしたチューブに使うノリだよ。」、「それはタイヤを外す時に使うの。」とやさしく答えていました。なんだかとてもほのぼのとした光景でした。

その後保母さんに「アーパイ！モップはまだー？」と呼ばれて、あわてた様子でモップを片手に走って行ったアーパイ。どうやらアーパイはモップをとりに行った途中で寄り道をしてしまったようです。アーパイは今幼稚園生なのでまだまだ先のことですが、将来は女性のバイク修理工というのもおもしろいかもしれません。