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男の子貯金

夜、男の子の家の食堂に行ってみると、保父のコムさんのもとに子どもたちが集まっていた。コムさんはたくさんの小銭を横にノートに何やら書き込んでおり、そのノートを子どもたちが必死に覗き込んでいる。ノートには、子どもの名前、日付、預入、引落、残高、サインという項目が書かれている。これは貯金だなと思っていると、「僕は138バーツも貯めたんだよ。今日も4バーツ預けるから全部で142バーツ。ボーイが1番貯めてるんだから。すごいでしょ!」とボーイが自慢げに話しかけてきた。ちょうどコムさんが記入していたのもボーイのページで、残高は確かに142バーツになっている。「そうそう。ボーイは毎回しっかり貯めているから、1番お金を持っているんだよ。」と、コムさんはノートへの記入が済むと、小銭をお酒の瓶が入っていた筒を改造した貯金箱へ入れながら言う。


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                男の子貯金ノート                        ボーイのページ


コムさんによると、子どもたちは学校のある日に毎日もらっているおこづかいをあるだけ使ってしまうので、それを少しずつでもいいから貯めて、ソンクラーンなどのお祭りの際に引き出して使うようにできればと、6月ごろから「男の子貯金」を始めたのだそうだ。この男の子貯金は毎日というわけではないが、時々こうして預入や引出が行われているのだそうだ。


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「男の子貯金」と書かれた貯金箱


他の子のページも見せてもらったが、ほとんどの子どもたちの残高は30バーツ前後。預金残高2位のベンが48バーツなのをみると、ボーイの残高は飛びぬけている。コムさんは100バーツたまったら、コムさんが個人的に5バーツの利息をあげると約束したそうで、今この5バーツの利息をもらったのはボーイ1人だけ。ボーイは次の5バーツのため、残高200バーツを目指しているそうだ。「ボーイはお金を貯めたら何を買うの?」と聞いてみると、「うーーーん、わからない。」だそうだ。どうやら貯金するのが楽しいようだ。


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預金残高1位のボーイ。男の子貯金、ノートと貯金箱と共に。


これまで貯金に興味のなかった小学生たちが、これを機にしっかり貯金する事を覚えてくれたら嬉しいことだ。

鈴木 寛人|2009/09/24 (木)

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