トップ >写真日記 > THINK ONCE AGAIN!
バーンロムサイって? | 代表 名取美和より | 団体について(基本情報) | バーンロムサイの活動 | これまでの活動の成果 | これからの目標と活動計画
ご支援ください | 子どもたちの紹介 | スタッフ紹介 | 写真日記 | 見学/訪問 | メディア掲載情報

THINK ONCE AGAIN!

NPOバーンロムサイジャパンは年に一度、支援者やhoshihana villageに宿泊して下さった方々に、
一年間のお礼とご報告を兼ねてバーンロムサイのニュースレター「DEE(タイ語でいいね!という意味)」
をお送りしています。4年前から同じデザイン会社の方々やライターさんご協力のもと、
今年も無事入稿を終えました。

入稿前にプリントして最終確認。
今年の表紙はバーンロムサイが支援している公共プロジェクト「FCロムサイ」です。

今年春の卒園で、現地の孤児院に居る感染児の数が全体の半数以下になりました。それ自体はとても喜ばしいことですが、これからバーンロムサイは、将来卒園する子どもたちや地域の子どもたちの手に職、そして仕事と覚えるための職業訓練の場になるよう、ものづくり、hoshihana villageそして前回の日記にも近況報告が載っているオーガニックファームを自立事業としてしっかり継続してゆきたいと思います。
実際に今、以下の場所が卒園を控えている子ども&卒園した子どもたちの職場になっています。

「ものづくり」縫製場:
一時挫折して市内のカフェで働いていたダーオが縫製場に戻って来ました!ダムハウスに続き、12月20日解禁予定の新しいコテージ「なかにわハウス」のクッションを縫っています。

「hoshihana village」:
プロイ、定時制の高校(日曜日1日だけ)に通いながらお手伝いし始め、今年の卒園からhoshihanaで働いています。3年目。タッグさん、聡美さんに叱咤激励され大きく成長しました。

大工さんチーム:
コテージの建築からホーム内の修繕ほか諸々のメンテナンス、蛇が出た〜!から配水管が壊れた〜!まで何でもこなす頼もしい男手です。今年の春まで定時制に通いながらタンとオンが働いていましたが、タンは大好きなサッカーを活かして審判になる勉強がしたいと言い、資格を取るべく、財団職員の知人の家に居候しながら専門学校に通い始めました。オンは電気工事の仕事に興味を持っていましたが、今は外に住み、市内の飲食店で働き始めています。彼らが外に出て行ったのもつかの間、ヌン(以前バイクの修理工を目指し、外で働いていた男の子)がホームで働かせてほしい、と2ヵ月ほど前に戻って来て、今大工さんチームの仲間入りしています。

「オーガニックファーム」:
雑草抜きの仕事中、疲れた…と自分で育てて植えた苗の上に腰を下ろして怒られ…、畑の水やりが仕事なのに、熱かったから自分で水浴びして…と、ナマケモノで名を馳せているビー。ですが、、、前回の写真日記でサッカーをしてる写真!あまりにシャキっとしているので驚きです。同じ人物とは思えない…。
ずっと光りの中にいるよりも闇を知ってた方がありがたみを感じられるのと同じく、つまらない(…?!)事も、大好きな事に気付く大切な要素なのだから…!う〜ん、、、存分にがんばれ、ビー!
特別学級でも難しく、大工の棟梁チャイさんも扱いに少々困っていたゲン。時おり日記にも登場しますが、今は保父さんとして働き、子どもの面倒を見ながらしっかりファームも手伝っています。

「保母さん・保父さん」:
ゲストハウスで働いていたスワイ、今年から孤児院の保母さんとして働き始め、専門学校に通い資格を取るため本格的に勉強中。開園当初から居るミウも今では保母さんとして子どもたちの面倒を見ています。
ここ数年間見守っていると、ホームで育った子どもたち、まずは全員外に出たがります。たぶんナンプレー村という、チェンマイ市内から30分の片田舎であること。感染した子どもたちは、近所の散歩ですら職員の同行なしでは敷地外に出てはいけないこと。まだ薬が飲めなかった頃は、薄ーいガラスのシャボン玉を扱うような雰囲気だったので、かなり箱入り状態で育ててしまったこと。平均寿命が4−5歳と言われていた当初、里親制度は取れず…来ては帰ってしまうボランティアのメーやポーとしっかりした関係を結んだ子も中にはいますが、はたして心のよりどころは、、、?等、振り返ればスタッフはいつも精一杯、手一杯でした。毎朝晩決まった時間に集められ、薬を飲まさせることも年頃の子どもたちにとっては面倒で…さっさとこんな所出たい!自由に生きたい!と思うのでしょう。

もちろんそのまま自分が好きなこと、得意なこと、やりたい事をして、お金を稼いで生きて行ければ万々歳。順風満帆とは行かないまでもそうやって我が道を歩んで行く子どもたちは一握り。しっかりやっていると思いきや、一時は連絡が着かなくなったり、仕事も住む家もないから…と戻って来る子もいます。卒園した後どうするか。卒園までに何を持たせてあげられるか。感染児が減る一方で、意識の彼方に消えて欲しくないとの想いから、エイズと言う問題をニュースレターでも取り上げました。
今回はおさらいがてら、以前作ったパネルですが、写真の代わりに貼付けてます:

まず、感染を未然に防ぐこと。啓発活動、やはり大事です。限られた感染経路しかないので、エイズは自分の意思で防げる数少ない病です。治療法はありますが、現代の医療を持ってしても、ウイルスは消えてなくならないので、一生薬を飲みつづけなければなりません。感染者が抱える様々な問題の中でもHAND(HIV関連神経認知障害)という軽度の脳障害も、彼らが社会で“うまく”やってゆきづらい大きな原因の一つなのかもしれませんが、ハンデを持った人もそうでない人も、それぞれが気持ちよく共に働いて生きてゆける環境を整えてゆきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鎌倉店では秋冬セールを開催中です!
秋の鎌倉散策にいらした際にはぜひお立ち寄りください。

名取美穂 | 2015/11/01(日)

前の写真日記:それぞれの秋休み次の写真日記:ダーオのクッション

写真日記一覧へ戻る

特定非営利活動法人(NPO法人)
バーンロムサイジャパン
〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色1423-1
Tel. 046-876-6209 Fax. 046-876-6219
info@banromsai.org
www.banromsai.jp
Ban Rom Sai
23/1 Moo 4 T.Namprae, A.Hangdong,
Chiangmai 50230 Thailand
Tel. +66-53-022245 Fax. +66-53-427434
Banromsai(Thailand) Co.,Ltd.
246/1 Moo 3 T.Namprae, A.Hangdong,
Chiangmai 50230 Thailand
Tel. +66-63-158-4126
Copyright © 2011 ban rom sai. All Rights Reserved.