トップ >HIV/AIDSをきちんと知っていますか?

HIV/AIDSとは?

エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによっておこる病気ですが、HIV感染=エイズということではありません。HIVは免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染します。そして、体を病気から守っている免疫力を破壊していき、さらに進行すると病気と闘う抵抗力(免疫)が低下し、本来なら自分の力で抑えることのできる病気(日和見感染症とよばれる)などを発症するようになってしまいます。これらを発症した時点でエイズ発症と診断されます。
("エイズ情報予防ネット"ホームページより)

HIV/AIDSとバーンロムサイの子どもたち

HIVに母子感染したバーンロムサイの子どもたちの多くは、エイズにより両親を失っています。また1999年のホームの開設から3年の間に、10名の子どもたちがエイズを発症し命を落としました。

2002年、前例の無い不安を抱えながらも「もうこれ以上子どもたちを死なせたくない」という思いから、当時やっと入手可能となった抗HIV薬による治療に踏み切りました。 その後は幸いにも抗HIV療法が功を奏してエイズの発症を抑えることが可能となり、子どもたちは命の危険にさらされることなく、元気に成長することが出来るようになりました。しかし、HIVウイルスそのものを根絶する薬が発明されない限り、彼らは一生毎日、薬を飲み続けなければなりません。子どもたちは1日2回12時間毎に薬を飲み、定期的に病院で検査を受けています。

もし1ヶ月に3回薬を飲み忘れると、耐性が出来てそれまで飲んでいた薬が効かなくなり、高価な新薬を購入しなければなりません。 また長期間にわたり同じ薬を飲んでいると、やはり耐性が出来てしまいます。薬を変えると副作用に苦しむことも多く、また子どもたちの中には、HIVウイルスもしくは抗HIV薬の影響と思われる軽度知的障害を持つ子どももいます。 さらにタイ社会には、HIV/AIDSに対する誤解、そして偏見と差別がまだ根強く残っており、子どもたちはこれからも「孤児であり、"HIV POSITIVEである"」というハンディを背負いながら、同時に差別や偏見と闘っていかなければなりません。

HIV感染は確実に防ぐことができます。

  1. 感染予防を怠った性交渉(コンドームを正しく使用しない性交渉)
  2. 注射器具などによる感染(注射針の誤射/刺青/麻薬・覚せい剤などのまわし打ち)
  3. 母子感染(妊娠・出産時/授乳時)
  4. 輸血による感染(献血された血液はエイズ検査を受けますが、感染したばかりの人の血液は検査をしても解らないケースが稀に有ります。)
の4つのルートが感染経路です。HIVウイルスは感染性の強いウイルスではなく、正しい知識を身につけ予防を心がければ、普通に生活している限り感染をすることはありません。もし上記に思い当たる事があれば積極的に検査を受けるようにしましょう。また、HIVに感染していても妊婦への適切な時期の投薬や帝王切開などによって、母子感染の心配なく子どもを出産することも可能となっています。タイにおいても、また先進国の中で唯一、感染者が毎年増加している日本においても、このことを多くの人が理解し感染予防に努め、積極的にエイズ検査を受けて欲しいと思います。そして、HIV陽性の人も健常な人も隔たり無く、心地よい社会生活を送れる日が来ることを、バーンロムサイは願っています。

※HIV/AIDSに関する正しい知識については、HIV/AIDSの専門医・岩室紳也先生のホームページをご覧ください。

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