鎌倉だより ~ネコクッション綿詰め風景~
バーンロムサイに暮らす子どもたちが描いた絵を使ったネコクッション。鎌倉店でも人気者です。
ネコの特徴をよくとらえた絵にお客様から「きゃー!かわいい」と歓声があがることもしばしば。
プロイのネコのクッション(大)4,536円
プロイのネコのクッション(小)3,780円
タンのネコのクッション 4,536円
昨年末から、ネコのクッションの綿詰め作業を鎌倉と葉山の福祉施設にお願いしています。
タイでエイズ孤児施設としてスタートして15年、バーンロムサイはこれまでたくさんの方から支えられてきました。これからはバーンロムサイも誰かの力になっていきたい。そんな思いで、このネコクッションプロジェクトが始まりました。まずは地域のつながりを育てていきたいということで、バーンロムサイジャパンのある逗子葉山エリアと鎌倉店のある鎌倉エリアで手芸を作業にしている福祉施設に、綿詰めを仕事として依頼しています。
今日はその福祉施設のひとつ、工房ひしめきにおじゃましました。
バーンロムサイ鎌倉店からバスで15分ほど。鎌倉山の閑静な住宅地のなかにあります。緑豊かな環境と明るく日差しが降り注ぐ建物は気持ちが良さそう。知的にハンディのある方など約60人がお弁当づくりや紙漉きなどの仕事をしています。
それでは、さっそく手作り班に・・・
20人ほどの方が黙々と作業をしています。そのなかに、ネコ発見!
この日、ネコクッションの仕事をしていた方は5人。インタビューをしてみました。
*Nさん*
Q1) ネコクッションの仕事は気に入っていますか?「おもしろい」
Q2) 難しいところはどこですか?「ない」
Q3) 手作り班の仕事で好きな仕事はなんですか?「ネコの仕事」
Q4) これから手作り班でやってみたい仕事はありますか?「忘れた」
ネコの仕事が好きとのこと。うれしい限りです!いっしょうけんめい綿詰めをしてくれているのが伝わってきました。
ちょっとコワモテのNさんですが、遊び心のある方とお見受けしました。帰り際、ニコッと笑って「ラブレター書くよ」とのこと。お待ちしております。ネコの方も、どうぞよろしくお願いします。
*Mさん*
Q1) ネコクッションの仕事は気に入っていますか?「今日初めてで、ちょっと大変です。今2匹目ですが、もっともっとやりたいです!」
Q2) 難しいところはどこですか?「クッションがでかすぎて、詰めるのが難しい」
Q3) 手作り班の仕事で好きな仕事はなんですか?「クッション」
Q4) これから手作り班でやってみたい仕事はありますか?「クッションをまたやりたいです。小さい方もやりたい」
ネコクッションの仕事にやりがいを感じてもらえてうれしいです。とっても集中して仕事をしていたMさん。初めての仕事とは思えないほど上手に綿を詰めていました。丁寧な仕事ぶりと、向上心あふれる受け答え。分析力もありそうです。Mさんのこれからのお仕事に期待しています!
ところで、Mさんが作業をしている向こう側に、なにかいませんか?
なにか・・・いますよね。
くじらに、海の生き物がいっぱいくっついています。かわいい!!
手作り班オリジナルの人気商品「くじらと仲間たち」(1,300円)。マジックテープやリングで海の生き物のマスコットをつけたり外したりして遊びます。リハビリや機能訓練としても使われているそうです。
*Oさん*
Q1) ネコクッションの仕事は気に入っていますか?「うん。今日は2匹やったよ。4月もやりたい」
Q2) 難しいところはどこですか?「ないかなー」
Q3) 手作り班の仕事で好きな仕事はなんですか?「金曜はふきんの仕事してるの。水曜はレインボーポーチ」
Q4) これから手作り班でやってみたい仕事はありますか?「いろいろやってるからねぇ」
「ひしめきで一番古いの」というOさんはベテランのようです。色々なお仕事をされているんですね。綿詰め作業も安定の仕事ぶりでした。作業中だけ身に着ける前掛けからも、ベテランの風格が漂います。柔和な笑顔が印象的なOさんとお話しして、こちらまで優しい気持ちになりました。これからも元気でお仕事がんばってください!
ところで、ふきんの仕事ってなんでしょう?
そういえば、こちらの方たちがやっているのは刺し子。手作り班では、刺し子のふきんをつくっているそうです。
こちらの方が刺しているのは朝顔。一針一針真剣です。
こちらの方はいろいろなお花の模様。運針、早いです。
*Kさん*
Q1) ネコクッションの仕事は気に入っていますか?「(はい)」
Q2) 難しいところはどこですか? 「(Eさん)」(笑)
笑顔が素敵なKさんは、慣れた手つきで綿を詰めています。事故の後遺症で麻痺があるのですが、左手だけで着実に作業を進めます。1日で最高4匹作ったことがあるということで、職人の域ですね。茶目っ気たっぷりのKさん、難しいところは?という質問に、ちょっと考えて、お向かいに座っている方を指さして笑っています。「まん前でEさんがじっと見るから~」と手作り班の職員さんが解説してくれて、Eさんもプッと吹き出していました。和やかな職場で作られるネコクッション、幸せですね。
ちなみに、Kさんの前に置かれているのは量り。綿の分量を正確に量ります。Uさんはご自分で量るのですが、他の方は、ある程度詰めたら職員さんに量ってもらいます。「もう少しお腹いっぱいに」職員さんに言われてまた綿を詰めて・・・を繰り返すこと数回で適度に身の詰まったネコクッションが出来上がります。
職員の皆さま、ネコたちがいつもお世話になりありがとうございます。
*Aさん*
Q1) ネコクッションの仕事は気に入っていますか?「やってるよー」
Q2) 難しいところはどこですか?「綿いれてる」
Q3) 手作り班の仕事で好きな仕事はなんですか?「ネコクッション」
Q4) これから手作り班でやってみたい仕事はありますか?「ネコクッション」
ノリノリで綿詰めをしていたAさん。お邪魔しちゃ悪いかな・・・と思いながらインタビューをしてみると、ラップのリズムで答えてくれました。手作り班の中では一番の若手のようです。アナウンサー志望ということで、お天気や時事問題をラップ調で解説してくれました。とっても楽しかったです☆これからも、楽しくお仕事がんばってください!
工房ひしめきで綿詰めされたネコクッション、昨年末のUnder The Tree展で手に取られた方もいらっしゃるかと思いますが、鎌倉店の入荷はこれから。どうぞ楽しみに!
宇治牧子 | 2015/03/15(日)
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