カオパンサーとラムヤイの季節
毎年、カオパンサー (入安居)を過ぎると本格的な雨期に入るため、朝晩は涼しく、過ごしやすい季節となります。今年も予想通り、カオパンサー後はスコールも多く、ホームの草花は元気そうで、ホームのラムヤイ（竜眼）ももうすぐ食べごろです。
カオパンサーからオークパンサー（出安居）の日までの約3ヶ月の間、お坊さんは仏教の修行に専念するため寺にこもります。かつて、僧が雨季に外出して百姓が植えた稲を踏んでしまわないように寺に篭ったのが始まりだそうですが、現在でもこの日から出安居の日まで、僧は寺にこもって修行に専念するそうです。ですのでこの期間、オレンジの袈裟を着たお坊さんを街中で見かけることはほとんどありません。
そろそろカオパンサーという時期、ホームのスーパーマン、トン君が体調を崩しました。
（トン君のスーパーマンぶりが伝わる過去の日記はこちら
http://www.banromsai.jp/photo_diary/?page_id=10210）
回復したトン君家族に聞いたところ、約１週間、お腹にガスのような何かがたまり、苦しくて痛くて、、、病院に行って６回も注射を打ってもらったけど一向によくならなかったとのこと。顔色も土色になり、人相も変わり、トン君自身も何かいつもと違う、あきらかにおかしい、、、「ピー（精霊）」のせいかもしれないと思ったそうです。
早速トン君の家族が憑きものを落とす儀礼の手配をしました。
霊媒師から「この場所に鶏肉のお供えをしなさい」といわれ、早速、弟のノイ君がお供えをし、言われた通りに、トン君がタマリンドの水を飲んだところ、お腹につかえていた何かをゲーゲー吐き出したそうで、その後トン君は回復に向かいました。
特にチェンマイではこの憑依儀礼、医療儀礼は一般的で、ピー（精霊）にもいろいろな種類があり、良い霊、悪い霊、山の神、土地の霊、樹霊、水源霊、祖先霊と、いろいろな分野で専門の祭祀者がいるそうです。
ガジュマルの樹の下の祠
実は、ほぼ同じ時期に、私自身も体調を崩してしまいました。カオパンサーのこの時期は、体調を崩す人が多いそうですが、私の身体は重く、、、入院してもなかなか回復せず、トン君の家族がお見舞いに来てくれました。やはり思い当たるところがいくつかあるので、一度お祓いをしたほうがいいだろうということになり、近々、儀礼を行う予定です。
手配や準備はトン君の家族がしてくれるのですが、儀礼の前に「パスポートのコピー」が必要とのこと。「パスポート？何で？」と思ったのですが、正確な誕生日を祭祀者に知らせる必要があるそうです。
やはりこのチェンマイの場所を借りて、この場所に住まわせていただいているので、しっかりと、土地の精霊に、御礼と、挨拶をしたいと思います。
パンダも体調を崩しました。
谷岡功一 | 2014/07/25（金）
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