食堂で携帯電話をいじっていたテンモーの後ろからテンモーの携帯電話の画面を覗き込んでいたダーオが、「テンモーお姉さんの携帯電話は何語のなの？」と聞いていた。その質問に対して携帯電話の画面を見たまま「中国語。」とだけ答えたテンモー。それを聞いて、「どうして中国語？！」とダーオと一緒になってテンモーの携帯電話の画面をのぞきこんでしまった。するとテンモーの言う通り、画面の中には中国語がならんでいる。「どうして中国語なの？テンモーは中国語が読めるの？」と聞くと、「中国語は読めないよ。なんて書いてあるか全然わからないけど、いたずら防止のために中国語にしてるの。」とテンモーは答えた。

テンモーによると携帯電話を少しでも置きっぱなしにしておくと、妹達が興味本位でテンモーの携帯電話をいじってしまうことがあるのだそうだ。それを防止するのにテンモーが思いついたのが、携帯電話のメニューを中国語にすること。テンモー自身は電話帳を開く時はこのボタン、新しい番号を追加する時は上から何番目のメニューを押せばいいなど、メニュー画面の内容をほとんど覚えているので、メニューの言語は特にタイ語でなくても不自由しないのだそうだ。そして、メニューをいかにも何が書いてあるかわからない中国語にしてからは、携帯電話をかってにいじられることもなくなったそう。メニュー画面の内容をほとんど覚えているというのもすごいが、それだけ頻繁に携帯電話をいじっているということなのかと、ちょっと心配にもなってしまった。