10日月曜日から殆どの子どもたちの学校が新学期を迎えました。朝、出発を見送りに行くと・・、

すでに機械専門の新たなコースに通い始めているヌンと、別の専門学校で同じく機械の勉強をすることになったシントーが、バイクで出かけるどころでした。
ヌンはバイクから電気まで広範囲に機械のことを学んでいます。現在行っている所は大人も技術を学ぶために入る専門学校のコースで定員17名。なんとか試験に合格し、最高年齢36歳の同級生たちと結構楽しくやっているようです。さらに国の援助のあるコースなので学費は無料。そして何故か1日50バーツもらえるという素晴らしいところです。半年技術を学んだら、その後の半年は職業訓練として実際に会社で実習生として働けます。や～っと、ここに至って彼は自分が算数（数学ではない）がとても出来ないことが今後足を引っ張ることに気が付き、理数系の得意な寛人君に教えて欲しいと言って来ました。これは私たちにとってかなり嬉しいことです。時間がかかっても、本当に必要となれば自分から覚えたい、学びたいと思うこと。他の子どもたちも今は勉強が嫌いだったり苦手だったりしても、何か一つ目標が定まればそれに必要な知識や学力を「やりたい！」と思うのだと、少し気長に子どもたちの成長を見守ろうとヌンを見ながら思います。

今回新小学1年生がペット、新中学1年生がタン、オン、プロイ、ガノック、スーワイ、
新高校（専門高校、専門学校含む）1年生が、テンモー、シントー、ミルク、アーム、ポン（チェンライのフォスターファミリーの元で、現地の専門高校に合格）、新大学1年生のピーダオの12名。本当は13名のはずだったのですが、スーは落第しました。提出物を出すだけで点数がもらえるのに出さなかったり、出席すれば単位が取れるボーイスカウトまで何をしていたのやら出席せず、単位を落としています。今、スタッフのベンさんが朝から彼を連れて学校に行き、落とした学科を受講させ絶対これからの1年で中学を卒業させてみせると張り切ってくれています。それはとても嬉しいのですが、当の本人、なんだか全然危機感が感じられない、いつものスーなのでした。お願いだから義務教育だけはなんとか終えて欲しいです！せっかくの才能、この先大切に育ててゆくためにも。きっとこのような心配がこれから何人も続くのだなぁと、スーのおかげで？、あらためて覚悟が出来たのでした。