市内での用を済ませた帰り道、朝夕のラッシュ時でもないのに渋滞気味だなと思っていると、道路の先では警察が検問をしていた。これまでだと検問でチェックしているのはほぼシートベルトにヘルメット、そして自動車重量税をきちんと納付しているかどうか。シートベルトもしていたし、自動車重量税も納付済みなので、問題なく通過できると思っていると、右側車線の順番待ちの列に並ばされてしまった。一体何の検問なのだろうかと気になり列の先の方を見ると、どうやら排気ガスのチェックをしているようだ。順番待ちの間に左側車線を見ていると、すいすい通過して行くのは新しい車ばかりだ。列の先では警察官の一人がアクセルを踏み、もう一人の警察官が車の後ろで排気ガスの色をチェックしている。排気ガスが少しでも黒い車はさらに先の列で、今度は排気ガス測定器を使って検査されていた。ホームの車は検査を無事通過できたが、排気ガスの検問に出会ったのは今回が初めてだ。

ここ数日すっかり雨も降らなくなり、乾季に突入した様子のチェンマイ。チェンマイでは毎年乾季に煙害が起こる。焼畑やそれに伴う山火事など排気ガスだけが原因ではないのだろうが、警察でも排気ガスの取り締まりを始めたのかもしれない。タイでは新車は7年間も車検がなく、その後は毎年車検があるものの、これで車検が通ってしまうのかというような真っ黒い排気ガスを出して走っている車をよく見る。煙害の軽減のためにも、まずはもう少し車検を厳しくし、そして排気ガスの検問も継続して続けてほしいなと、すっかり霞んでしまったドイステープを見て思った。