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清潔の基準

タイのスーパーマーケットやデパートのような大型店舗の中には、よくフードコートがあります。食事をするためのテーブル席を囲むように色々な料理のブースが並んでいます。お金は、プリペイドカードもしくはチケットを購入して各ブースで支払います。プリペイドカード、チケットの残額は食事後に払戻しできます。

料理の種類は、タイの市場や屋台にあるようなタイ料理がほとんど。フードコートの料理は、屋台の同じ料理よりは若干割高ではありますが、屋内で食べられるし、大型店舗内なのでテーブル等の掃除もこまめにされていて、屋外のお店よりも清潔な感じがします。

そうしたフードコートでは、スプーン、フォーク、箸といったカトラリーは、まとめて置いてある所から必要な分だけ取って使う、というシステム。そこには大抵、お湯が張られた炊飯器が置いてあります。これは、カトラリーを殺菌消毒するために使います。手にしたカトラリーの口につける部分を、写真のようにお湯にくぐらせます。

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このお湯、炊飯器に入っているので保温はされていますが、ぐつぐつと沸騰しているわけではないのでどれだけ殺菌効果があるかは・・・。でも、何もしないよりは効果があるのかもしれません。日本より暑い気候で、食中毒が起きやすい国だからこその気遣いなのかも。

夫曰く「どれだけ自分でカトラリーを消毒しても、料理が乗っている食器がちゃんと消毒されているかは客にはわからないけどね」と。それでも自衛できるところは自衛する、ということのようです。

日本で暮らしているときの私は、お店から出された食器やカトラリーは、特に迷いもなく安心して使っていたような気がします。お店がお客さまが安心して食事できる状態に整えていることが当たり前、それが日本では常識だったような。

用意されていることが当たり前だった日本での生活。タイで暮らしていると、自衛したり、自分で創意工夫したり、ということが続きます。改めて、国によって生活の基準が違う、と思うのでした。

小泉 幸季|2009/11/10 (火)

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