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写真日記


アリ

タイで生活していると、実に様々な種類のアリに出会う。食べ物を出しっぱなしにしていると、どこからやってくるのかすぐにアリだらけになってしまうし、甘いお菓子や果物の皮など、物によってやってくるアリの種類も様々だ。虫の死骸を運んでいるアリもよく見るが、これもどんな虫の死骸なのかによってやってくるアリが違う。先日は家を出てすぐのところに、潰れたカタツムリ(夜暗い中で踏まれてしまったのだろう)とヤモリ(おそらく猫に獲られてしまったのだろう)の死骸が20cm程の距離にあったのだが、それぞれの死骸を運ぼうと集まっていたアリは、カタツムリの方は黒い小さなアリ、ヤモリの方はちょっと太めの薄茶色のありと全く違う種類のアリだった。2種類のアリは、すぐ隣の死骸には全く興味を示さず、それぞれ目的の死骸を運ぶのに一生懸命だった。

また、噛まないアリ、噛むアリ、そして蜂のようにお尻に針を持っているアリもいる。お尻に針を持っている小さな黒アリに刺されてしまうと、小さな蜂に刺されるのと同じぐらい痛い。この針を持った黒アリほどではないものの、マンゴーの木によくいる赤アリに噛まれるのもなかなか痛い。ただ、この赤アリがおもしろいのは木の葉をつなげて巣を作ることだ。先月、家の前でこの赤アリが巣を作っているのを発見した。今までこの赤アリの巣は何度も見たことがあったが、巣を作っている途中を見るのは初めてだった。どんな成分を使って葉をつなぎ合わすのかはわからないが、たくさんのアリたちがすでに8割ほど完成している残りの部分で働いていた。


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完成した赤アリの巣

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               こんな形の葉っぱを                         こんな風につなげています。


楽しみにしていた食べ物にたかられたり、噛まれたり、刺されたりするのはなんともいやなのだが、虫の死骸を運んでいたり、巣を作っていたりするアリを見るのは不思議と楽しかったりする。

鈴木 寛人|2009/09/28 (月)

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