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ティップちゃんの手織り布

みなさんこんにちは、ものづくりの担当の佐々木智子と申します。チェンマイの工房と日本を行き来しながら商品作りをしています。私たちが縫製場と呼んでいる工房での、ものづくりの様子を紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

banromsaiでは、昔ながらの伝統的な織り機を使って、手織り布を作っています。今回はこの手織りの紹介を。織り手はカレンの村出身のティップちゃん。工房の中ではいちばん若手の二十代の女性です。山岳民族の女性たちは、みんな手が器用。刺繍や織りなどの手仕事は主に山岳民族出身のスタッフが担当しています。

まずは糸選び。今回は、夏向きの洋服に使えるよう、細めのコットンの糸を使いました。縦糸は生成り、横糸は生成りと藍染のブルーを使ってボーダー柄を織ります。藍はカレンの村で染めてもらった天然の藍染の糸です。
横糸の準備をしているところ。束状の糸を、織り機のシャトルにセットできるよう、糸巻き機を使って、小さな芯に巻きつけていきます。これを沢山用意します。

たて糸の準備も進めます。これが大仕事。1度に織る長さは30mほど。糸の長さを測りながらかける整経台に、糸をかけていきます。細い糸の場合は相当な本数。かけ終わったら次は3人がかりで織り機に移していきます。ぐいぐいと引っ張って、ピンと糸が張るように。こうしてたて糸をセットします。

たて糸の準備の様子を少し詳しく。別の日にピンクの糸をかけているところを撮影した写真です。一番上が整経台。ピンクと生成りの糸を交互に張っているのがわかるでしょうか?たて糸をピンクと生成りを交互に張り、横糸も2色を交互に使っていくと、、、そう、これはギンガムチェックの柄になるんです。たて糸が2色なので少し複雑そうですね。ティップちゃんも真剣な表情です。

さて、藍染のボーダーに戻ります。たて糸を張って準備ができたら、横糸をシャトルにセットし、いよいよ織りが始まります。ここからは私たちが思い浮かべる織りの作業。降り場から、パタンパタンとリズミカルな音が聞こえてきます。細い糸の場合、一日織り続けて出来上がるのは2mほど。1反(約30メートル)の布が完成するには、たて糸の準備も含めるとおよそ1ヶ月もの時間がかかるのです。

仕上がった布は一度洗いにかけ、洋服に仕立てられます。今シーズンは半袖のブラウスを作ります。布の裁断は同じくカレンの出身でティップちゃんと仲良しのプーちゃんが担当。手織りの布にハサミを入れるの、考えるとドキドキします。
時間と手間をかけ、少しずつ仕上がっていく過程を見ることができるのもこの仕事をしている喜びです。縫製場のスタッフのたくさんの人の手を通して出来上がってくる製品には、私たちもひときわ愛着があります。縫製場スタッフの集合写真。前列向かって一番右がティップちゃん。2番目がプーちゃんです。
ちょうど先日このブラウスが出来上がってきました。ブルー系のボーダーやギンガムチェック、上に紹介したピンクのギンガムの柄も仕上っています。これから日本へ送り、間もなく鎌倉のショップやイベントの会場にも並びます。是非手に取って製品を見てみてくださいね。

佐々木智子 | 2016/04/15(金)

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