180人が集う！クリスマス＆年越しパーティー2013！

ここ2週間、夕方になるとバーンロムサイに鳴り響くタイのPOPミュージック。オフィスで働く日本人スタッフもすっかりその曲を覚えてしまい、気付けば鼻唄を歌っていたり、ついつい一緒に手拍子していたり…。タイ人スタッフのベンもギターをかき鳴らしながら子ども達と歌うことが増え、なんだかホーム中に陽気な雰囲気が漂っていました。

それもこれも、28日に催されるクリスマス＆年越しパーティーの準備のため！子ども達は踊りの練習に余念がなく、各チームに分かれて猛練習の日々を送っていました。

パーティーの規模も年々大きくなり、今年の参加者はなんと180人！かつては村の人々から差別され、小学校から退学を余儀なくされたことがあったことを考えると、本当に「大きな変化」を感じます。今年はナンプレー村の子ども達など総勢80人の子ども達がバーンロムサイに集結しました。

日本人スタッフは毎年日本食を作ってお客様をおもてなししているのですが、今年の献立はおにぎり300個＆みそ汁！炊いたご飯はなんと90合！4回目のパーティー経験者、ベテランスタッフ上田真理子の指揮のもと、スタッフ全員が「おにぎりマシーン」と化し、夕方までに90合を握りきりました！大工チームのムーヤーン。縫製場チームのルクチン。コックのプロイさんのソムタムも完成し、準備万端です。

ホームの女の子達はとんでもない厚化粧＆派手派手衣装で登場！お化粧はもう少し薄い方が可愛らしい気もするのですが、ヘアスタイルはバッチリきまっています。今年は全てメーレックが結い上げたそうで、1人1人実に丁寧に仕上げられていました。

パーティーは18時にアームの踊りで開演！高島屋でも披露した北タイのネイルダンスを堂々と披露し、観客を虜にしていました。にぎやかな会場の空気を変えるような、しなやかで繊細な動き。彼女の踊りを日本で見れなかったことが本当に残念ですが、大舞台を踏み、さらに一皮むけたアームを見ることが出来ました。

アームの古典舞踊披露の後は、バーンロムサイの「チームアイドル」が登場！ホットパンツ姿でノリノリダンス。晴れ舞台でひときわ輝いていたのは、堂に入ったスマイルのペンちゃんでした。動きもキレキレで、なかなかの完成度。出会った頃は赤ちゃんだったのに、、すっかり綺麗な女の子になりました。

つづいて、観客全員のお待ちかね。2歳から5歳のちびっ子達が登場です。もうその場にいてくれるだけで可愛いのですが、音楽に合わせてクネクネ腰を振るたびに「きゃーきゃー」と会場からは大歓声。手を上げて、下げる。それだけでどうしてこんなにも愛らしいのか…。
最後には全員が自己紹介。ボンちゃんは日本語で「ありがとう！」英語で「Good morning!」と挨拶し、大きな拍手が起こりました。

その後も年長組の女の子達の北タイダンス、年中組の男の子のヒップホップと続き、会場を盛り上げます。去年はちびっこ組のメンバーだった7歳のアームがお兄さんメンバーに仲間入りし、とても嬉しそうでした。場数を踏んでいるスーワイ、プロイ、ダーウ、ミウ、ガノック、メーレックの6人は、何度も衣装チェンジし、いくつものパフォーマンスを笑顔でこなしていました。

そして、今年のハイライトはパーティーの終盤にやってきました。ラップ風の音楽が流れたかと思うと、黒のピチピチタイツに金髪のカツラをかぶったタンが登場！！腰をくねらせ、ポーズし、縦横無尽にステージを動き回ります。なぜかリュックを背負って踊る姿がその可笑しさを引き立て、、たった1人で来場者180人を夢中にしてしまいました。

続いて超美人女子登場！と思いきや、その正体はボーイ。足も細くて綺麗だし、タンを挑発するように腰を振る姿は女の子そのもの。ボーイの女装は、年々完成度が上がっています。。

毎年恒例となっている「北タイ語のおかま寸劇」の主役は、タムとボーイ。おかまバーのチーママのようなタムと、ボーイの口パク劇。チェンマイ語の内容はまったく分かりませんでしたが、その完成度の高さ、おかしさに、会場は爆笑の渦に巻き込まれました。さらにはお尻が見えそうなミニスカートをはいて再登場。「酔っぱらい役」として現れたタンと絡み、3人ともエンターテイナーとしての才能をいかんなく発揮していました！

10代の男の子と言えば、思春期ど真ん中。日本なら恥ずかしがって人前で踊るなんて（ましてや女装するなんて…）と考える子が多い気がしますが、来場者を盛り上げようと夜な夜な練習を重ねてきた彼らは、立派でしたし、本当によく頑張っていました。猛特訓の甲斐あって、子ども達のパフォーマンスは全てが成功裏に幕を閉じました。

また、今回のクリスマスパーティーは多くの方々のご支援によって、子ども達全員にプレゼントが用意され、村の子ども達も大喜びの1日でした。1年を締めくくる楽しい行事として、そして村の方々が集う地域振興の場として、これからもスタッフと子ども、全員が力を合わせて続けていきたい行事です。

パーティーから一夜が明けた今日、働き者の子ども達のおかげで、会場はすっかり片付いていました。
ボーイの目にかすかに残るアイラインをのぞいて…。

2013年も残りわずか。
子ども達30人全員と元気に笑いながら年の瀬を過ごせることに
改めて感謝したいと思います。

みなさま、良いお年をお迎え下さい。