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写真日記


春霞

旧暦正月、立春を迎え、時を同じくして鎌倉もとても温かな日々です。
まさしく春がやってきたのを、空気の中に、香りの中に、目の前を横切っていく虫に感じます。

私の家があるところは山に囲まれていて、谷あい部分に住んでいるので坂を上って、
山を眺めながら自転車をこぎます。

鎌倉の魅力は自然が身近なところです。

春を感じて心ときめいている私は、朝、霞を見ていて、山も春の空気に反応しているのを感じました。

今までとっても寒かったけれど、太陽の注ぐ力が格段に暖かく感じるのです。
土の中の水気が、温められて立ち上る。知識の上では、当たり前なことなのかもしれないですが、
私は季節を通じて此処で生活をすることで、本当の知恵となった気がしました。

花のつぼみもふくらんで来ています。
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お野菜はまだまだ根菜がたくさん!ここは鎌倉の顔である市場。
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その中ではとっても可愛らしいひょうたんがぞろぞろ。我が家にもぶら下がっているんですね、このひょうたん。
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海では、昨年の夏がとても暑かったことに加え、台風が来ていないために海の地温が高く、アミなどが悲しいことに不漁だ、と乾物屋さんで聞きました。海が大きな低気圧でかき回されたらいいんだけど・・・とのお話。アミはキムチの漬けダレに入れたりします。私も今年の冬はキムチを作りました。
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当たり前の様に四季が巡り、これからは花がふくらみ、気温が上がり、次第に雪が溶け、植物が芽を出します。

けれど海の中、山の中や、自分の居ない場所でもいつも何かが起きていて、私には知らないことがまだまだたくさんあります。

大きな大きな自然の循環、サイクルの中に生きている私たち。
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豊富過ぎる、本当に美しい地球に生きていることをつい忘れ、欲が高まりもっと、もっと、と求めてしまうのが人の性の様な気がします。
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当たり前の様な自然のサイクルは、実はとても神秘的なこと。


北海道や東北、中部地方、中国地方では雪の災害もあるそうで、大変な試練になっていることかと思います。冬に鍛えられ、春の訪れを心かの底から迎えられることができる。そんな日を迎えられることを願っています。

三寒四温、少しずつ少しずつ、季節の移ろいを楽しめたら素敵です。

鎌倉店も窓を解放して営業できています。浮き足立ってしまうような、カラフルな春色の店内です。
心なしか観光の方も増えて来た印象。お出掛け日和ですし、鎌倉へも是非遊びにいらして下さい。
お待ちしております!
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野澤 彩|2011/02/06 (日)

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