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ニマンヘミンのムーピン屋


先日所用有って短期間で東京に行ってきました。チェンマイも朝晩寒くなってきたましたが、当然ながら今の日本の寒さとは比べ物になりません。成田に到着する際「気温は1℃」と聞いて震える思いをし(そして実際ものすごく寒く!)、帰りに立ち寄ったバンコクでは正直ほっとしました、、。しかしきりっと清々しい冷えた空気が気持ち良くもあり、あらためて日本の四季のめりはりの利いた気候の良さを感じました。

さて、戻って最初の休日にチェンマイで最もおしゃれな(とされる)エリア、ニマンヘミンへ行きました。今日はそこで手に入れる事の出来る最高のB級グルメをご紹介したいと思います。

"ムーピン"という食べ物は豚肉(ムー)の薄切りを味の濃いタレにつけ込んだ串焼き(炭火で焼きます)、そして笹の葉に包まれた赤いカオニャオ(もち米)のおにぎりをセットで売っている屋台がソイ17(17番の通り)にあります。幅1mも無い小さな屋台にも関わらず、この"ムーピンセット"を買うために行列が出来ていることもしばしば。ムーピンはもともとイサーン地方(タイ東北部)の食べ物らしいのですが、柔らかいお肉をかじるとジューシーなタレが口の中で広がり、パッと幸せな気分になります。更に"タイのお赤飯"とも呼べそうな赤いカオニャオとの絶妙な組み合わせが最高。ほのかに笹の匂いのするカオニャオは食べると体を清めてくれるような気になります。

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ムーピンが5本、それにカオニャオで確か30バーツです。


この店の凄いところは味だけではありません。聞いた話によると、この美味しいムーピンセットを売っているおじさんの息子さん2人がセンスの良い宣伝をするのが得意らしく、「ただ売ってたのではダメだ。ポップに行こう!」という方針?を決定。おじさんの顔のイラストを屋台にペインティング、紙袋にも印刷(写真参照)、さらにイラスト入りのお水のペットボトルも同時に販売。それによってさらに「おじさんの顔がマークの美味しいムーピン屋さん」としてますます人気の屋台になったそうです。総意と工夫に満ちたこの屋台、実に素晴らしいと思います。


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私が訪れた時にはおじさんではなくおばさんがいたのですが、たまたまお客さんが切れたためか、座りながらうつらうつら、、。声をかけると「ああ、ごめんねー。今朝は4時に起きてムーピン作ってたもんだからさ、、」と照れ笑いをしながら答えていました。こんな気取らない雰囲気も含めて、"ムーピンセット"をいただきながらあらためてタイの屋台の良さを味わいました。

佐藤くみ|2011/01/12 (水)

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