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写真日記


QC

QCとは『Quality Control』のことで、縫い上がった商品を最終確認する物づくりの仕上げとなる行程です。
ここ縫製場ではタイ人1人・日本人1人が順番に確認しながらダブルチェックしています。
タイ人のQC担当はエッさん。
とても細かいところまでチェックするエッさんのQCは目を見張るものがあります。
バーンロムサイで作っている商品は日本に卸しているため、日本に卸せるクオリティーを保つ必要があります。
タイ人の代表的な口癖の一つに『マイペンライ』(=問題ない・大丈夫という意)というものがあります。
たまに、マイペンライじゃないよ!と言いたくなるくらい、何か起きてもすぐマイペンライなのです。
ですが、縫製場のエッさんは違います!
洋裁学校も出ているエッさんは縫製も上手ですがQCに関しては、よく気がついたね。というくらい細かいところまで見ています。
先日も『バックの裏地に小さなシミがあるけど、これどうする?』と聞かれ、見てみると本当に目立たないものでした。
私が、"これくらい・・・・"という表情をすると、『優だったらこの商品買う??』と聞かれ、確かにそう聞かれるとやり直しということになるのです。
作っている最中は同じ商品を何個も見るので気持ちが甘くなってしまいそうになりますが(エッさんはなりませんが)お客様が商品をお求めになる時はお客様と商品は1対1。
これぞ顧客満足の基本!と改めて1点1点の商品の大切さを感じ、少し気持ちの引き締まる思いでした。

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今日も外注先に納品の商品を受け取りに、エッさんと一緒に行きました。
エッさんのもと、縫製等のチェックをし大丈夫そうだったので持ち帰ろうとしていた時エッさんが『ちょっと待って!ひもの付け方が違うものがある!』といったんストップ。
きっと買う人からしてみれば、大した事などないようなものですが、ここは作り手の責任です。
人がすることなので100%完璧にはいかない時もあるかもしれませんが、自分たちに出来る限りの精一杯の仕事をする。
タイ製品だから仕方がないというような商品にはしたくないのです。
これからもできる限りクオリティーの安定した商品を提供出来るように頑張ります!

小林 優|2010/09/25 (土)

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