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タイの薬

タイのニュースを見ていると、"タイ人は「抗生剤」を使いすぎ"というニュースがあった。ある大学の医学部が行った医薬品の使用状況についての聞き取り調査で、タイ人は抗生剤の使いすぎであることが明らかになったそうだ。調査の結果、患者の42%が薬を処方通りに服用していないことが判明したほか、医師の過剰投与、特に抗生剤の使いすぎを指摘する意見が目立ったそう。また、ある県の病院で行われた「抗生剤の処方を減らす実験」では、傷、下痢、呼吸器障害の患者58人のうち37人が抗生剤なしで症状を改善させたといい、この実験では抗生剤を服用した患者の54%に副作用がみられたとのことだ。

実はタイのお医者さんはすぐに抗生剤を処方するなと思っていたので、このニュースを見た時にはやっぱりと思った。子どもが体調を崩し病院へ連れて行くと、「のどに少し炎症がありますね。でも軽い風邪なので大丈夫ですよ。」との診察でも、薬をもらうとしっかり抗生剤が入っていたりするのだ。そんな時は、自分の判断で抗生剤を飲ませないのだが、ほとんどの場合が抗生剤なしで子どもは元気になってくれる。

また抗生剤ではないのだが、以前当時のボランティアスタッフが体に湿疹が出てしまい病院へ行った際に、塗薬と一緒に寝ている間に患部を無意識にかいてしまわないようにと睡眠薬を処方された。そのボランティアスタッフがインターネットでその睡眠薬についての情報を確認すると、病院から1回に服用するように言われた量は、日本で1回に服用されている量の2倍だったのだ。さらに数日後に病院へ行った際、「睡眠薬を飲んでも夜かゆくて目が覚めてしまいます。」と医師に伝えると、「それでは飲む量を2倍にしてください。」と言われたのだそうだ。もともと日本の2倍だったのにその2倍となると、1回に服用する量は日本の4倍・・・。あまりに印象的で、今でもタイの薬というとこの話を思い出してしまう。

毎回お医者さんが過剰に薬を処方しているとは思わないが、薬を飲む際には気をつけようと思う。


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タイで最も目にする機会の多い薬、解熱鎮痛剤のParacetamol


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鈴木 寛人|2010/09/06 (月)

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