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写真日記


創作

2000年、まだ子どもたちが薬を飲んでいなかった頃、メーナナコと一緒に初めて絵筆を握り、絵を描き始めてから10年。違った形で自分の気持ちを表現出来ることを知ったバーンロムサイの子どもたちにとって、「創作活動」は常に身近にありました。

絵画、陶芸、音楽、ダンス・・、クリエイティブなことに携わる関係者や協力者が多いというのもバーンロムサイの一つの特徴で、これだけ多くの創作の機会に恵まれている理由だと思います。

成長に伴って、あまり創作するということに興味を示さなくなった子どもももちろん居ますが、この間の葉山ゲンベエさんとのコラボレーション企画で、ビーチサンダルに絵を描いた時、久し振りに子どもたち全員が描くという面白い機会になりました。その時に手伝ってくれたのがアーティストの相田ちひろさんとホン君夫妻。一度も私たちの前で絵を描いたことのなかったシントーの不思議なセンスや、オンの独特な色の組み合わせなどなど、子どもたちの新たな面をたくさん引き出してくれたのです。

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ちひろさんとボーイ

そしてホン君がチェンマイ出身なので、先月からチェンマイに移り住み始めた二人は、早速子どもたちと「何か面白いものを作ろう!」と週末に来てくれることになりました。ホン君は学生の時にバンドを組んでいたそうで、スーにベースも教えてくれています。

しばらく静かだったアトリエが息を吹き返しました。なんとなく昔からの空気がまた戻ってきて自然に混ざったような気持ちになります。


先日は久し振りに紙粘土を使っての創作活動。立体はまた平面と違って子どもたちの個性の出方も変わってきます。今回は版画で独特の世界を作ったプロイが面白いものを作っていました。何かものを創っている時の子どもたちの顔は、大きくなってもちびっ子だった頃の表情に戻るのが、いつ見ていても楽しいのです。

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紙粘土とプロイ

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不思議な発想をするアーパイ。この歳だからこその面白いものをどんどん創ってほしい


これからどんなものが出来てくるのか・・?!それが何か形になって皆さまにご覧いただけるように只今企画中です。
お楽しみに!

麻生 賀津子|2010/08/15 (日)

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