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タンブン、徳を積む

この歳になると時間の経過に加速がつきアッと言う間に時が過ぎてしまいます。

死について考える時間が昔に比べ増えてきました。特に死にたいわけでも死にたくないわけでもないのですが、「死」を意識し出したと言うところでしょうか。

日本人女性の平均寿命は86歳を突破したとか!驚くべき事です。私が生まれた1946年の日本女性の平均寿命は51.1歳、男性は42.6歳だったそうですから恐ろしい勢いでこの64年間で命が伸びました。

先日、日本の同世代の友人が「私が死んでいろいろ片づけ少しでもお金が残ったらバーンロムサイに寄付するからね」と言ってくれました。でもどうすればその事を正式な書類として残しておけるのか?そもそも誰にそのようなことを相談すればよいのかとネットで調べてみましたが、まあ実にいろいろなこの手のビジネスやNPOがある事がわかりました。コクヨの遺書キットはネットで売っています。

60歳以上の日本人の貯蓄保有額は770兆円、もしもその1%の7兆円だけでも市場に出回り使われたらもう少し日本の社会も経済も良くなるのではないでしょうか?そしてその7兆円の1割でも社会貢献に使われたら、もっと心地よい社会に日本も必ずやなるはずですこんなにお金持ちの60歳以上の世代の方たちでも「老後に不安」を抱えていると言う状況を考えると、不安はお金では解決できないと言う事なのでしょう。

生涯一度も結婚しなかった人、離婚した人、パートナーと死に別れた人、色々な理由で一人で暮らしている人が増えてきました。財産は残す人がいないと国庫に没収されてしまいます。この7月に当選した新人議員がたった5日しか登院しいのに1ヶ月分の給与として国税から支払われる230万円には絶対使われたくありません。日割りで一日46万円、8時間勤務として時間給5万7500円!

またその金額と偶然同じ230万円(平均)を日本人は葬儀代にかけているそうです!!私は、自然を破壊し墓地をつくり販売、訳の分からない戒名料を請求する寺や、使い回しの祭壇や花輪を飾りたてる葬式に無駄なお金を使いたくはありません。バーンロムサイの子どもたちが亡くなった時のあの簡単な火葬をしてもらい、遺灰はピン川に流してくれればそれでよし。掛るお金も多くて2万円くらい。

沢山お金を持っているご年配の皆さま!!お墓にお金を持っては行けません。生きているうちにタンブン精神を発揮し、世の為、人の為にあなたのお金を少しでも役立て、心地よく天国に旅立って行くと言うのは如何でしょうか?

人間いつ死ぬか分かりません。特におひとりさまのみなさん!自分のお金を死後国庫に納めたいのなら別ですが、どの様な目的に使ってもらいたいか、明記しておいてください!そしてご家族をお持ちの皆様も、死後あなたが残したお金をめぐり、家族が争う事を避けるためにも是非しっかりと遺書を書いておいては如何でしょうか。

早速ネットで「遺言キット」を購入し、遺産の一部を、援助を切実に必要としている人たちに一部でも寄付をして、天国の特等席または素敵な来世を予約しておくと言うのも一案です。

これがタイで言うところの「タンブン 徳を積む」です。

I wish a happy departure!!


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コクヨ 遺言セット

名取 美和|2010/07/31 (土)

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