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写真日記


朝の男の子

今日は久しぶりに朝の男の子達の家をのぞいてみた。ティムさんの大きな声が聞こえてくる2階の食堂へのぼっていくと、子どももたちは朝ごはんを食べているところだった。「手を洗って、口の周りもきちんと拭いてきなさい!」と、ティムさんに大きな声で叱られていたのはペットだった。ペットの口の周りや手は朝ごはんのパンについていたチョコレートでベタベタ。今学期から新1年生になったペットの真っ白い制服が危うくチョコレートで汚れてしまうところだった。そんなペットに「小学校はどう?幼稚園とはどこが違う?」と聞いてみると、長い沈黙の後「僕はもうアーパイとは違うよ!」とペット。まだ新学期が始まったばかりか、まだ幼稚園と小学校の違いはわからないようだが、ペットの小学校入学でホーム唯一の幼稚園生となったアーパイとは一緒にしてほしくないといった様子のペットだった。


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              小学1年生ペット                    ホーム唯一の幼稚園生アーパイ


またティムさんの叱り声が聞えてきたので振り返ると、今度はパヌが叱られていた。パヌはアイロンのかけられていないよれよれの制服を着ていたようだ。新中学1年生のタンに連れられ、部屋へと戻って行ったパヌ。後で見に行くと、タンがパヌの制服にアイロンをかけてあげていた。「こんな感じだから子どもたちの足はすごくしっかりしてきたのよ。パヌの足なんてすごい筋肉よ。足腰が強くなるのはいいことだけど、それだけ罰を受けているということだから、複雑だわ。」と、朝から大忙しのティムさんは苦笑いしていた。というのも、毎晩ベンさんが子ども会議を開き、身だしなみから学校でのこと、宿題などなどいろいろとチェックしてくれていて、汚い制服を着て学校へ行ったり、嘘をついたり、提出物を出さなかったりした子ども達は罰を受けるのだが、その罰がスクワットなのだ。パヌの足を見てみると、確かに小学2年生にしてはなかなかいい筋肉をしていた・・・。夜の子ども会議で罰を受ける子どもたちがいなくなればよいのだが、朝から大忙しのティムさんの様子を見ていると、それもずいぶん先のことのようだ。子ども達の足ばかりが大きくなってしまわないよう、ベンさんには腕立てや腹筋など、違う罰を考えてもらうのもよいかもしれない・・・。


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スクワットで鍛えられたパヌの足

鈴木 寛人|2010/05/24 (月)

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