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カレン族の村へ

先週の14日から16日まで、カレン族の村へ織りと染めを勉強に行ってきました。
カレン族はタイの山岳民族で、縦糸を柱と自分に巻き付け、竹の棒や木を使って織る、「腰織り」のできる民族です。今回は、その腰織りと草木染めを習いに行きました。
着いた日はまず糸かけから教わり、そして織り。染め。メー(お母さん)は一つ一つ丁寧に教えてくれます。
2泊3日の滞在。朝から夜までメーの家で織り、染めをしながら一緒に過ごす。その中で感じたのは、織りもその生活の糧、生活の一部だということです。材料も畑で採れる綿。染めに使う植物も育てています。

朝、火をくべてご飯を作り、織りを始める。みんないつも何かしら仕事をしています。でもそれがなんとも無駄がなく自然。せかせかするのでもなく、暇に過ごすのでもなく、みんなが助け合い、それぞれの仕事をする。ご飯の時間が近づくとメーはどこかから葉っぱをたくさん摘んできて、次のご飯の時間に出てきます。その山の野菜の美味しいこと・・・栄養が沁み渡りました。そして私がお肉を食べないというのを知り、毎食、メーも好きだというジェー(ベジタリアン)の料理を息子のウィー君が作ってくれました。本当に心のこもった美味しいごはんです。


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この1年バーンロムサイで物作りの仕事に関わることができ、ここで、たくさんのものをつくり、日本に送り出しました。
そして今回、自然と暮らすメーの家で一日中染めをしながら、織りながら、、作るという幸せをまた再確認することができました。これからも、学びながら、ずっとずっと、物作りを続けてゆきたいと思います。

「いつも働き者なわけじゃない。たまにはなまけもの。」と言っていたメー。いろんなことを話しながら織りながら、自然の中でみんなと過ごし、言葉からだけでなくその暮らしから沢山のことを教わりました。
今回の3日間は濃厚であっという間。次回は長期で、またカレンの村へ修行に来たいと思います!

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斉川 由希子|2010/05/18 (火)

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