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写真日記


本屋に行って

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バーンロムサイのことやホームの事とは少し離れた話題ですが、、日頃、誰かと話をしていて「何を話したら良いのだろう?」と思ったり、「この人の関心はどこにあるのだろう?」と思うことはあり、「これは自分だけではなくもしかすると誰もが経験していること?」とは思っていた。そのためかどうかは解らないが、本屋の、特にビジネス書や自己啓発書のコーナーへ行くと「話し方」の本が棚一面に並んでいる。というよりも、その出版された数々のタイトルに正直ちょっと驚いた。「会話のとぎれない話し方の○○のルール」(ちなみにこれは最近のベストセラーだそうだ)、「一生仕事をしたいと思わせる会話」「人は話し方で●割変わる」「できる人の話し方」などなど、枚挙にいとまがない。確かに話し方は大事だと思うし、話し方によって打開出来る問題もあるかと思う。そして話の上手な方と会うと、本当に羨ましく思うことも多くある。

このような本を読む事で、話し方について考えたり、仕事や生活の上でのちょっとしたヒントや技術を得る機会となるのかもしれない。しかし、「つつがなく話をする・会話する」事がこのようなマニュアルを読み実践する事で鍛えられるとしても、(どのようなレベルであれ)話し相手と自分がある合意に達したり、共感するためにはもっと違うことを鍛えないといけないような気がする。例えば、自分の感じる事や関心あることについて考えたり追求したり、それを言葉にするとどういう事になるのか?をなるだけ考える、あるいは普段そのような話をしてゆき(反対意見を得ても)理解してもらう、などかと思う。これは「自分は話が出来ない」と思う時にその原因を考えると、言葉の技術もさながらそれ以前に、そもそも考えていないため話が出来ない、と痛感するのでそう思う。もしくは「話がとぎれてもいいじゃないか」と腹をくくれない時にもそう思う。そして私なりに話の上手い方を観察すると、やはり多くを、あるいは深く考えた結果を「手際」という技術を使い、「潔く」語っていると思う。

とはいえ、恥ずかしながら実はさほど意識的に言葉や話し方について気を配っている毎日では決してない。が、、、しかし、(少なくとも「話し方」はゲームやテストじゃないのだから)マニュアル本に頼ってしまう事にはなるべく抵抗したい...!と思う本屋での一時でした。

佐藤くみ|2010/03/16 (火)

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