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写真日記


牛のいるお寺

先月、夜に市内から車で戻ってくる途中、ナンプレー村役場の裏手の山に大きな光があるのを発見した。その光があるあたりにはお寺があると聞いたことがあったので、光のもとはそのお寺かな?などと思いながら車を運転していた。その光を見た日が偶然お寺のお祭りだったのか、仏様の日だったのか、その後その光を見ることはなかったのだが、そんな光のことをふと思い出し、時間もあったので先週の日曜日にそのお寺へと行ってみた。
ナンプレー村役場脇の道を山の方へ登っていくと、思ったよりも近いところにそのお寺はあった。早速中に入ってみると、まず目に飛び込んできたのはなんと牛だった。その後とても大きな仏像とそのすぐ近くにライトが設置されているのも見つけたので、やはりあの光のもとはこのお寺だったのかもしれないが、その光のことよりも牛が飼われているお寺に来たのは初めてだったので、興味はすっかり牛の方へと変わってしまった。
タイでは生き物に餌を与えることもタンブン(徳を積むこと)になると考えられているようで、魚や鳥がいるお寺では魚や鳥用の餌が売られているが、このお寺ではお賽銭箱とともに牛用の草が置かれていた。一緒に連れて行った娘は普段から運河沿いの道などで牛を見つけては大喜びしているので、間近にいる牛達に大興奮。早速お賽銭箱にお賽銭を入れ、牛に餌をあげることした。よく見ると牛に交じって水牛も2頭いたり、お坊さんももっと餌を持って行っていいよと優しかったり、なぜかタイの演歌のような歌が大音量で流れていたりと、お寺に来たというより近所で牛を飼っている家に遊びに来たような気分で、すっかり牛の餌やりを楽しんでしまった。今まで行ったお寺とは少し雰囲気の違う庶民的で牛のいるこのお寺、また時間があったら牛に餌をあげに行きたいと思う。


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餌を食べる牛(左)と水牛(右)

鈴木 寛人|2010/01/28 (木)

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