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ナットの宿題

091117nat.jpg高校1年生の後期を迎えているナットは、前期思ったよりも成績が良かったことと、スポーツと勉強の両立を先生に褒められたこともあり、結構やる気満々になっている。苦手な英語をもっとやりたいと毎週末に通っている日本語学校で、テンモーの授業を待っている間の1時間半に英語を習うことになった。もちろん私たちが強制したのではなく自主的に。

しかし先々週の土曜日の朝、「今日、英語と日本語の授業を休んでもいい?学校の宿題が多すぎて間に合わないから」と言って来たのだが、忙しい先生たちが時間をやりくりして授業を組んでくれていることを思い、病気でない限り突然の休みはダメ!と学校へ行かせた。もし宿題が間に合わないと思うなら前日の夕方に連絡できるはず。それもナットが覚えなくてはならない自己管理の一つでしょ?と言うと、それ以来私の顔を見ると目をそらせ、プンプンしている日が続いていた。

先週の日曜日にナットの日本語と英語の先生と話をしたら、思っている以上にナットの宿題の量が尋常ではないことを知った。先生曰く、今のタイの学校は(もちろんすべてではないけれど)、宿題や提出物をたくさん出し、その出来具合で成績が決まるという。先生は教室で教えるのではなく宿題の回答を説明するだけで、また新たに大量の宿題を出すそうだ。寛人君がタイ人スタッフに聞いた話では、宿題の回答の意味が分からない人は授業の後職員室に聞きにゆき、それをしない子どもはそのまま置き去りになるという。バーンロムサイの子どもたちが通っている小中学校でも、レポートをきちんと提出し、さらに色付きの表紙で綺麗に出来あがっていることで優劣をつけるという。

ナットの英語の宿題を見せてもらうと、「長い文章を読んで質問に答える」という2枚組の紙が3セット、もちろん英語だけではなく他の科目も宿題は出る。授業できちんと教えてもらった事を復習の意味での宿題ならまだしも、宿題が授業のかわりのようになっている今のタイの学校制度には問題があると、タイ人スタッフや日本語学校の先生は憤っていた。

土日のどちらかに集中して日本語と英語の学校へ行き、残りの1日は家で宿題をしたり、好きなギターを弾いたりなど少し息抜きをした方が良いかもしれないと先生と話し、先週の日曜日にナットと先生がその件で話をした。しかし彼は今の状態で頑張ってみたいと言い、特に日本語は学校でやっているさらに上を勉強しているので、日本語コースでのトップクラスを維持したい、そしていつか日本へ留学したいと思っているナットとしては、今が踏ん張り時と分かっているのだろう。自分で決めたことだから頑張ってね!と言うと、また少し大人になったナットが久し振りに笑顔を返してきた。

麻生 賀津子|2009/11/17 (火)

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