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写真日記


うれしかったこと

無事終わった10月24日の10周年記念行事、今回すべてをタイ人スタッフと子どもたちが準備から後片付けまでやった。学校の先生や役場の方、そしてナンプレー村の人たちにも来ていただくにあたり、今までの運動会やクリスマスパーティーとは違う緊張感が準備段階から漂う。特に2日前から始まった本番通りのリハーサルは夜遅くまで続き、子どもたちも眠い目をこすりながら頑張っていた。(半分寝ながら踊っていた子もいたが)
図書館1階でのHIV/AIDS、今までのバーンロムサイの活動を写真とともに紹介したパネル展示、10年を振り返る写真や子どもたちのコメント入りの映像も、タイ人スタッフがパソコンに釘付けになって作り、飾り付けも照明も舞台も振り付けも衣裳も食事の手配も何もかも、タイ人の大人と子どもが力を合わせて準備した。ギリギリになって心配したこともいくつかあったけれど、今までの経験上「絶対どうにかなる」というタイ人の底力?を分かっていたので、心配は夕方からの雨。こればかりは全員で願うのみ。その甲斐あって式典前に少し降っただけで本番は気持ちの良い空気の中、無事行うことが出来た。

私はナットとテンモーの司会の練習の手伝いをした。タイ語を日本語に訳し、それを自分たちで平仮名に書き、何度も何度もオフィスで練習する二人は真剣そのもの。本番では、二人のタイ語に続いての日本語での挨拶や紹介に出席していた日本人から拍手々で、本番に弱いナットも今回のことでかなり自信がついたのではないだろうか。

タイ人スタッフに、「私たちも何か手伝うことがあったら言ってね」と言うと、「今までと違って子どもたちが大きくなって本当に役にたってくれるから大丈夫」と、何か足りなければヌンやナットがバイクで市場まで買い出しに行けるし、年長の子どもたちが手伝うとそれを真似して弟妹たちが手伝うという良い連鎖が生まれていた。

日本人が主導で行うのではなく、タイ人たちがすべて中心となって行われたこの10周年記念行事は、いつの日かタイの人たちがタイの子どもたちのためにこのバーンロムサイを運営できるようになればという私たちの思いが(海外で活動するすべてのNGOの思いでもあると思う)、こうして形になって一歩前進したということが本当に嬉しい10周年記念行事だった。


   あくび.jpg①   会場風景.jpg


   コーンサバッチャイ.jpg③   司会.jpg


   エー君たち.jpg⑤   B-BOY.jpg


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① お坊さんのタンブン中。眠い・・(ペン)
② 会場風景。村の人たちも大勢来てくれたのが嬉しい
③ 歓迎の気持ちを込めてスーの太鼓の舞「ゴンサバチャイ」
④ タイ語と日本語で司会をするナットとテンモー
⑤ エーのギターにあわせて歌う、ガンニガ、ゴイ、ピーダオ
⑥ 踊りの「トリ」は男の子たちのB-BOY!選曲、振り付けはすべてスーが、衣装も自分たちで考えて作り、日夜練習を繰り返した
⑦ 特大コムロイが空へ空へ・・。

撮影:会田法行氏

麻生 賀津子|2009/11/03 (火)

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