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写真日記


日本で思った事

6月の初めから3週間ほど帰国し、東京でのお話し会の後、2月に一度伺った帯広で今度は商工会議所と高校でお話しをしました。あの北海道の広さ、空の大きさ!そして色からしてチェンマイの土地に比べ何倍も肥沃そうな土地、水が澄んできれいな事、「日本の国土は本当に素敵!」と再確認しました。

人をもっと地方に分散し、お金もそれに準じて分散する事ができればもっともっと住みやすい国になるのにと実感。人も能力もお金も土地もそれなりにあるのに、それが上手く配分されていないのが日本だ!と帯広のあと渋谷を歩きながらつくづく思いました。自給率2000%の帯広と3%の東京、この食べ物がそこにあると言う安心感は知らず知らずのうちに人の心に大きく影響していると思います。

夜の六本木や渋谷で見る若者は私の目にはみな同じに見えてしまいます。醸し出す雰囲気も、話し方も、服装も同じ、、、、、TPOと言う言葉はすでに死語。感情を要する他人との直接の付き合いは苦手と言う事もあり、他人とはマニュアル化した話し言葉と付き合い方、おまけに自分とその仲間以外に対しては「無関心」。その結果多くの事が自己中心的。これが全ての原因と言う気がします。一昔までは人前見せてはいけない行為を平然とする。公共の乗り物の中で食事をし化粧や髪をとかす女の子たち、、、なんと急激に日本は変わってしまったのでしょうか?どの時代でも年寄りは「今の若者は、」と嘆いたでしょうが、この20年ほどの変化はあまりに急激すぎます。

しかし嬉しい事もありました。ある土曜の午後の集まりに来ていた100名ほどの若者を見、日本の若者も捨てたものではないと思いました。その会は自立し働いている人たちが自分のお金を年間10万円その会に寄付をし、年に一度会員80名全員が一同に会し、支援を欲しいと申請した社会に貢献しそうな(貢献したいが資金が足りない)個人企業家や団体を三つ選び資金と能力を2年間にわたり援助する、と言う素晴らしいプロジェクトを運営しています。その会で他のお二人と私、それぞれ違う分野の三人が自分たちのしている活動について話をしました。

アフリカでマラリヤ撲滅の為に働いているM氏は2年前にこのプロジェクトを立ち上げ、あと数年で何とか地球上からマラリアをなくそうとアフリカ・タンザニアに工場も移し現地の人たちに雇用の場を提供しつつ、そこで作られた殺虫剤の練りこまれた素材で作った蚊帳を、WHO等の機関と協力し現地の人たちに「マラリア教育」をしながら配り続けています。

もう一人の方は荒れてしまった森に手を入れ、しっかりとした価格で販売できる木材を育て日本古来の林業を再生させたいと、メンバーを募りその地域の人たちの失ってしまった林業へのやる気を起こさせつつ、都会人の自然との共生の夢の実現のコーディネーターをしている方でした。

私は「何とか日本のお年寄りたちにお金を使う気になってもらいたい!」1400兆円の個人資産のうち半数の700兆円を60歳以上のお年寄りが所有しているのが日本の現状、その方々は何とかこの資産を自分の子どもたちに相続させたいとがんばり、結果多くの家庭内争議も起こり、支払った多額の相続税は国庫に収まり、、、、、何とかこの方々の気持ちを「そう言う為にお金を使うのも良いなぁ、一つ死ぬ前に良い事しておこう!」と思わせる公益となる素敵なアイディアを考えなくてはなりません。「一緒に考えてください!」と言う話をしました。

お年寄りが「税金を納めるよりは公益の為にお金を使いたくなるようにするには」、現在国が何としてでも多くの税収入を得たいがために、厳しい規制のある「特定認定非営利団体」の数をまず増やし(ただし本当にしっかりと選んでいただきたいとは思います!)、企業が寄付をした場合それが「損金」として処理でき、また個人が寄付をした場合「寄付控除」扱いとなるこの制度をもう少し多くの団体に認可してもらいたいと思います。おもな先進国のすべてで法律はそのように整備されていますし、多分に宗教的な事もあり社会貢献は裕福な人たちだけではなく広く人として自分よりも弱者に手を差し伸べるのは当たり前と言う社会常識があります。

この会に集まった人たちの「僕たちがどうにかしなくては!」の気持ちがひしひしと感じられましたし、とても熱心にいろいろと質問もあり久々に気持ちの良い時間を持つことが出来ました。もう少し他人の気持ちを思いやり、想像力をたくましく働かせれば「日本は国土だけでなく人間も素敵になれるのに!」
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「洗濯機の中でお昼寝するTANGO」

名取 美和|2009/06/24 (水)

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