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写真日記


チェンマイの子育て

090628.jpg写真は私の義姉(タイ人)宅で撮ったもの。義姉は奥に見えるのは日本でも見られるようなベビーベッド。親類から出産祝いにいただいたもの。手前にあるのは手作りのゆりかご。木の枠組みを作って、布を下げて揺れるようにしただけ。先月初めに生まれた赤ちゃんを、義姉は日中のほとんどはこちらの手作りゆりかごであやしている。義姉は普段は床に座る生活スタイルなので、低い位置のゆりかごが使いやすいのだと思う。

そういえばバーンロムサイでも以前はこんなベビーベッドを使っていたはずだけれど、最近は子ども達も大きくなって使わなくなったことを思い出す。最年少のアーパイも幼稚園に通うようになり、おむつをする年齢ではない。

おむつはやはり、日本と同様に紙おむつがタイでも普及し始めている。しかし割高なので、大抵のお家では状況によりけりで紙おむつ、布おむつを使い分けているよう。そんな中で、ちょっと一般的な現代日本の子育てと違うな、と思ったことが3点。

ひとつめ。子どもを床に寝せるとき、小さな防水マットを敷いて、その上に布をひいて寝せていた。これなら、布おむつを使っていておしっこが漏れてもあまり気にならない。

ふたつめ。子どものおむつ替えの時、お尻ふきはガーゼ生地のようなコットンの布を使っていた。日本だと使い捨てタイプの紙のお尻ふきが当たり前になってしまった気がする。日本も少し昔であれば、ガーゼの布を洗って使い回していくのが当たり前だったはずだ。

みっつめ。赤ちゃんのお風呂は大きなたらいだった。タイの一般家庭には湯船がなく、シャワーで水を『浴びる』という感覚だからかもしれない。おそらくこのたらいは、子どもが大きくなってくれば手洗い洗濯などにも使われていくはず。日本だと初めは赤ちゃん専用のバスタブを買うのが一般的だと思う。

あまり使い捨ての物は使わず、ほとんどが洗って使い回せるような物を使っていた。タイでは日本ほど使い捨ての紙製の赤ちゃんグッズが普及していなかったり、日本より高かったりという理由もあると思う。自然にこうして布を使って、使い回して、捨てない生活を深く考えなくてもできていることが、なんとなく新鮮だった。

また、この用途にはこれ、といったような一つの用途専用の赤ちゃんグッズが日本には溢れている。確かにそれらのグッズはとても便利。しかし、タイではそうした専用グッズが日本ほどは気軽に売られていない。だから、手作りしたり、専用の物ではないけれど代用したりする。子育てに限らないけれど、日本は物が豊かにあり過ぎて、この用途にはこれじゃなきゃいけない、といった固定観念が染みついてしまった気がする。ちょっと工夫すれば、そんなに物を揃えなくてもいいはずなのに。

ただ、使い捨てのものや専用グッズにあまり頼らない生活を義姉ができているのは、赤ちゃんが生まれたばかりで子どもと一緒にいられる時間がまだ多いからかもしれない。タイではまだまだ育児休暇が浸透していないが、共働きの家庭は多い。産休をとったお母さん達は2、3か月もすれば職場に戻っていくのが当たり前のようだ。

こうして手作りをしたり、使い捨てをしないようにしたりしている子育てスタイルも、生活スタイルの変化と共に少しずつ変わっていってしまうのかもしれない。

小泉 幸季|2009/06/28 (日)

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