トップ > バーンロムサイとは
バーンロムサイとは
大きな家族「バーンロムサイ」について
バーンロムサイは両親をエイズで亡くし、自分たちもHIVに母子感染した孤児たちの生活施設です。ジョルジオ アルマーニ ジャパン社の資金協力を得て、1999年12月にタイ北部のチェンマイ市郊外に開設されました。2009年2月現在、5歳から17歳まで31名の子ども達が暮しています。当初から私たちはバーンロムサイを単なる孤児院ではなく、「大きな家族」にしたいと考え、大人が管理しやすいシステムをとらずに、子どもが子どもらしく暮せることを基本に運営してきました。広々とした緑豊かな敷地内で、衛生環境を整え、日々の健康管理、バランスの取れた食事を生活の基本におき、タイ人スタッフや子どもたちと良く話し合い、試行錯誤を繰り返しながら今年で10年目を迎えようとしています。
それでも開設からの3年間は命との戦いの日々で、エイズを発症した子どもたちを10名亡くしてしまいました。しかし多くの方々のご支援と新しい抗HIV療法のおかげで、病気の発症をかなり抑えられるようになり、2002年10月以降は誰ひとり亡くなることなく、31人全員が元気に暮らしています。
バーンロムサイに来るまでに捨てられた子、両親の死、差別や偏見、虐待など辛い体験をした子どもたちですが、今ではここを自分たちの「家」と感じ、安心して生活しています。31人の子どもたちには31の個性と可能性があります。多くを望むわけではありませんが、人を思いやれる気持ちの良い大人に育ってほしい、そしてできることなら自分が得意とすることで、将来生計を立ててもらいたい。そんな「親心」から、バーンロムサイでは勉強だけでなく、子どもたちがいろいろな体験ができるよう様々な取り組みも行っています。「絵を描くこと」「陶芸をすること」「写真や映像を撮ること」「伝統的なダンス」「演劇」「裁縫」「料理」「水泳」「サッカー」「コンピューター」などはそんな活動の一部で、これらはおもにタイ人や日本人のボランティアによって進められています。バーンロムサイの子どもたちが無事に成長し、いつの日か社会に出る時に、そうした体験や技術が役に立ってくれればと願うばかりです。
また開設当初はHIV/エイズに対する偏見や差別が根強く、せっかく入学した村の小学校を退学させられる苦い経験もありました。しかし現在ではクレディ・スイス社からの寄付で建てられた図書館やコンピュータルームに村の子どもたちが来るようになり、エイズや麻薬、食事や環境の啓発活動、合同運動会の開催などバーンロムサイが少しずつ地域社会に溶け込み、さらに頼りにされるようにもなってきました。この先バーンロムサイが村の人たちへ、懸案のゴミ処理問題も含め子どもたちの将来を見据えたプロジェクトを提案、実行してゆくこともこれからのバーンロムサイにとって大切な使命となっています。
もっと自立した運営を
エイズの発症を免れたとしても、子どもたちが孤児であることに変わりはありません。またHIVウイルスが消滅する新薬が開発されない限り、彼らは一生、抗HIV剤を飲み続けなければいけないのです。HIV母子感染の第一世代であるバーンロムサイの子どもたち。これから必ず起こる薬への耐性、副作用、社会での差別や偏見、恋愛やセックスの問題、背負った運命とどう折り合いをつけて生きてゆくのかなど、前例のない多くの問題に直面していくことでしょう。その壁に立ち向かい乗り越えてゆけるだけの力を身につけるためにも、子どもたちを心身共に自立させることが、今、そしてこれからのバーンロムサイの大きな課題です。子どもたち全員が勉強が得意なわけではありません。勉強の好きな子どもには高等教育を受けさせ、また勉強の苦手な子どもには何か手に職をつけられるようにと、中学、高校と進学してゆくなか、子どもの将来にかかわる大切な時期を迎えています。
またバーンロムサイでは将来皆様のご寄付に頼るだけではなく、もっと自立した運営を目指そうと動き出しました。子どもたちが「親」の働く姿を見るのは大切ですし、お金は天から降ってくるのではなく、生きるために人は自ら働き、稼がなくてはならない現実も学んでもらいたいのです。
自立への模索と生きる現実を伝えるために、現在私たちはホームの敷地内でのゲストハウスの運営を始め、オリジナルプロダクツの製作に取り組んでいます。将来バーンロムサイの中から、ゲストハウスの運営をしたいと言う子どもが現れるかもしれません。デザインや縫製をする子、保母や、バーンロムサイのオフィスで働きたい子が現れるかもしれません。病気の発症を抑えれば、子どもたちには可能性と未来がある。そう確信した時からバーンロムサイは大きな転換期を迎え、黎明期から挑戦期への新しいステップに踏み出しました。
また、日本の皆様にもHIV/エイズのことをもっと知っていただきたい、HIV感染者の数が増え続けている現実にも目を向け、自分のことは自分で守る意識を持っていただきたい、アジアの国の話ではなく自分たちの問題でもあることに気がついて欲しいとの思いで、日本での展覧会を様々な形で開催しております。
HIVに感染していても、生みの親を知らずに育っても、明るく楽しい人生が送れる。たとえ血がつながっていなくても、温かい「家族」になれる。バーンロムサイでの暮らしを通して、子どもたちがそんなことを感じ取ってくれればと願っています。そして自分たちはいかに多くの人々に支えられて、生きてきたかを理解し、その感謝の思いを周囲に返していける大人に成長してほしいと思います。
子どもたち31名の自立、運営の自立を目指してはいるものの、その道のりはまだまだ険しく遠いのが現状です。子どもたちが病気を発症せずに生き延びていくためには、どうしても皆様の継続したご支援が必要です。これからも長い目でバーンロムサイの子どもたちの成長と活動を見守り、様々な形で支え続けていただければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
バーンロムサイ代表:名取 美和

大きな家族「バーンロムサイ」

バーンロムサイでは勉強だけでなく
いろいろな体験ができるよう
様々な取り組みを行っています。

いつの日か社会に出る時に...
BAN ROM SAI は2001年8月タイ王国より財団法人の認可を受けました。
正式英語名
BANYAN HOME FOUNDATION
名称
BAN ROM SAI
代表
名取 美和
所在地
23/1 Moo 4 T.Namprae, A.Hangdong, Chiangmai, 50230 Thailand
電話番号
タイ国内から 053-022245
タイ国外から +66-53-022245
FAX番号
タイ国内から 053-427434
タイ国外から +66-53-427234
Office hour
日本時間 11:00-19:00
タイ時間 09:00-17:00
上記時間外に電話された場合は、日本語・英語での対応ができない場合があります。ご了承ください。
NPO法人
「Smile Together」について
「Smile Together」はバーンロムサイの支援を主な目的として、2003年9月に設立された特定非営利活動法人(NPO法人)です。バーンロムサイの物販全般の窓口として、また日本とタイにおけるHIV/AIDS問題の啓発活動、タイの山岳民族の支援など、今後もバーンロムサイとともに歩んでゆきます。これからは物販に関する連絡先や振込先で、「Smile Together」の名前にふれられることも多いかと思いますが、上記のような背景をご理解いただければ幸いです。
名称
特定非営利活動法人スマイルトゥギャザー
連絡先メールアドレス
hp_info[at]banromsai.jp
[at]を@に置き換えてください。
電話番号
046-875-8988
FAX番号
046-875-9016
住所
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色 2444-5-412
Office hour
10:00-18:00


